沖縄出身のスーは、2017年に家族4人で沖縄へ移住しました。
夫のタクさんは大分県出身。2人の子供たちは東京で育ちました。
家族で沖縄へ移住した時、引越しの報告会を兼ねて親族や友人を集めて豚の丸焼きを食べた経験があります。
豚肉が好きで、沖縄の豚肉料理も大好きな我が家。
そんな我が家が沖縄の正月体験イベントがあるという情報を聞きつけて、行ってみることにしました!
実は、この沖縄正月体験のメインイベントは豚肉料理を食べるというものです。
沖縄では、正月に豚を1頭つぶしてみんなで食べる習慣があったそうです。
今回のイベントでは開催の数日前に豚さんの命を頂戴し、新鮮な豚肉を使った沖縄の豚肉料理を無料で振る舞うというとても太っ腹な企画です。
うるま市の芸術劇場となりにある、ゆらてくで開催されたイベントには100名もの参加者が詰めかけていました。
沖縄の正月体験イベントということで、うるま市の子供たちによる三線やわらべ歌が披露され、沖縄の伝統的な歌や遊び歌を観賞しました。
沖縄の文化に触れた後には、沖縄の伝統的な豚肉料理がならび、丁寧に調理された豚肉料理の数々を家族で楽しみました。
ソーキ汁
チムシンジに中身汁
トンカツ
焼きたてのローストポーク
そしてテビチやアンダカシーなどたくさんの美味しい豚肉料理を楽しみました。
今回のイベントは、沖縄の三線やわらべ歌、うちなーぐち(沖縄の方言)に触れ、沖縄の豚肉料理を楽しむ企画なんだな〜とはじめのうちは思っていました。
実際、沖縄の文化を知ることができ、移住したての我が家にとってはとても貴重で素晴らしい体験ができたのですが、今回のイベントではもう一つとても大切なことを学びました。
それは、食事が始まる前の実行委員の挨拶で知ることができました。
以下、イベント開催の時に運営メンバーさんからのメッセージです。
戦後間もない頃、飢餓状態だった沖縄県民を救ったのはハワイに移民していった沖縄出身のウチナーンチュから送られてきた550頭の豚でした。
沖縄では戦前から「豚を育てて食べる豚肉文化」があり、ハワイの移民の方々は「沖縄には豚が必要」という発想に至ったと言われております。その後、多くの沖縄県民の体調が改善されたと文献が残っています。「豚をお腹いっぱい食べ尽くす体験」をしてもらい沖縄県民の生活に欠かす事の出来ない豚の歴史や豚肉文化を未来へ楽しみながら残し「健康長寿世界一」「世界一の幸せな島国 」の沖縄にしていきたいという想いで、イベントを開催する事になりました。
正直、沖縄で育ち沖縄は豚肉料理が多いんだよね!と感じてはいましたが、沖縄の豚肉の歴史なんて今まで知ることはありませんでした。
戦後すぐに飢餓状態で苦しんでいた沖縄の人々。
食糧はほとんどなく豚も戦争の混乱でほとんど失ったようです。
ハワイに移民として渡ったウチナーンチュ(沖縄の人々)が募金を募り有志を募り550頭ものブタを沖縄に送るという壮大な計画をたて実行した!!
この歴史的事実を 後世に残すために、活動している人たち。
それが今回の沖縄のお正月イベントを開催した海豚実行委員のみなさんなのです。
ハワイからやってきた豚のお話を後世にも残すために他にも様々な取り組みがされています。
過去には数回、沖縄県内で演劇が公演されていました。
海はしる豚物語
また、史実にもとづいた絵本もあるようです。
絵本 ハワイから来たブウちゃん
イベント会場には沖縄の豚に関する様々な資料が展示されていました。
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